このニュースの目的は、アダプティブFSIのADINAの使用方法の手引きを伝えます。この機能を紹介するためにADINA Primerの問題 -問題49- を利用します。
アダプティブCFDを用いたパラシュートの解析
次のFSIの問題を考えます。
図1.問題の図
固定された点にシュラウド線が接続され、空気がパラシュート周囲を上方へ流れていきます。これは、パラシュートが固定された速度で降下する状況を模擬しています。解析について幾つかコメントをしておきます。−
パラシュートに加わる全流体力とパラシュートの最終形状を決定することを目的とします。
乱流流れ状態を仮定し、k-ε乱流モデルを用います。
負荷を一定に保ちながら非定常解析を用いて定常解を求めます。
軸対称解析を実行します。シュラウド線をトラス要素を用いて代用してモデル化します。パラシュートも軸対称要素を用いて代用します。
ADINAを使用して解析を実行する方法の詳細をここで説明します。
Primer Problem 49:アダプティブCFDを用いたパラシュートの解析
下図に最終メッシュと最終解を示します。上の動画は粗いメッシュで大まかに計算したパラシュートの応答を示していますが、メッシュの状態は、細かいメッシュ(下図)に到達しています。
図2.最終メッシュの到達したメッシュ図
図3.計算解
ADINA FSIのメッシュアダプティブ機能のもう一つの適用事例は、以前のニュースで紹介しています。機能の要約を、ここで示します。
広範囲の様々な問題とADINAの強力な解析機能については、ADINA チュートリアルページを参照ください
キーワード :
流体-構造相互作用、アダプティブメッシング、パラシュート
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