ADINAの周期対称を使った解析はとても強力で
す。8.5でさらに強化されています。(ADINA8.5で、周期対称とGlueメッシュをあわせて使った解析の例は、2007年11/30のニュースを
ご覧ください) 周波数がとても近く、似通ったモードシェープ、モーダル応力を持つ「周波数群」の中から、いくつかの周波数に限定して解析を行うことが出来
ます。この周波数群は、例えばタービンのような周期対称構造をもつモデルで一般的に現れます。
Fig. 1:使用したメッシュ
上の図に示されている32枚の羽根を持
つファンの固有振動数の低い方から128個を下のグラフに表しています。周波数のグループ分けは、グラフより明らかです。上の動画は、モーダル応力のパ
ターンが似ている
第2周波数群内の2個の周波数のモーダル応力を示しています。
Fig. 2:ファンの最初の128周波数
この新しい機能を使って、例えば4つの周波数群か
らそれぞれ2個、合計8個の周波数(グラフでマークされています)を代表して解析することで、
解析を制限出来ます。(モードシェープ、モーダル応力も同じです)
解析時間と結果ファイルのサイズの比較
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128個全ての
周波数解析 |
8個の周波数に
限定した解析 |
解析時間 |
178
s |
10 s |
結果ファイルの
サイズ |
2.8
GB |
0.2 GB |
上の表に示されているように、8個の周波数に代表
された解析で、解析時間、結果ファイルのサイズが節減されています。解析時間とディスクスペースは大きく節減され、ADINA解析の有効性が現れています。
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