2006年4/30のニュースで、ソリッドの解析
におけるADINAの新しいイタレーティブソルバーの利用についてご紹介しました。このソルバーはADINA8.4で、すでにリリースされています。これ
は、線形、非線形、あるいは接触を含む3Dの大規模モデルに関してとても有効です。
このソルバーは、ADINAの高次の六面体要素、
四面体要素で使います。(しかしこれらの要素のメッシュには、他の要素が含まれてしまうことがあります)応力を正確に予測をするために、高次の六面体、あ
る
いは四面体要素を使わなければならないことがよくあります。
下にあるような例題で1プロセッサーマシンでのソルバーの効果を紹介します。
27節点六面
体要素の立方体、線形静解
析、1ステップ
3Dイタレーティブソルバーとスパースソルバーを使い、異なるメッシュの粗さで解
析
HP-UX Itaniumコンピューター、1プロセッサー、8GB
RAM;説明が複雑にならないように、全てIn-coreで解析
27節点六面体要素の立方体モデル
上面が拘束され、重力荷重を受けています。
スパースソルバーと3Dイタレーティブソルバーの
正規化されたCPUタイムと自由度の数のプロット
スパースソルバーと3Dイタレーティブソルバーの
使用したメモリと自由度の数のプロット
ここで、27節
点要素と同等のサイズの完全な非構造格子メッシュで働くイタレーティブソルバーについて考えます。2006年4/30のニュースをご覧ください。27節点
要素のケースはシビアです。要素間は強く連結し、それによりバンド幅は大きくなります。
イタレーティブ
ソルバーの注意すべき重要なポイント
解析時間は、
自由度の数によってほぼ線形に増加します。
使用メモリは、自由度の数によって、ほぼ線形に増加します。
上の二つは、ダイレクトスパースソルバーを使用したときよりも大幅に少ない値に
なっています。
イタレーティブ
ソルバーを使用したときには、解析に必要なCPUタイムとメモリーはほぼ正確に概算することが出来ます。
もちろん、自由
度の数が増えるほど、スパースソルバーでの使用メモリ、解析時間は、急激に大きくなり、ADINAの並列処理を用いたout-of-coreでの解析が必
要となります。
さらに詳しい情
報と、イタレーティブソルバーを使った非線形の解析については、2006年4/30のニュースをご覧ください。
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