流体の構造システムに完全に連成した多数の動的解析にお
いて、流体は非粘性として想定されます。このような場合、動的レスポンスのための周波数解析およびモード重ね合せ解析を行なうことは有効かもしれません。
二次の固有値問題の解を必要とする周
波数とモードシェープを解くときにもっとも時間がかかります。
(K - λM2-
λC) f =
0
ここでKとMは流体と構造体の剛性と慣性効果に相当し、
完
全なカップリングはCに相当します。ベクトルΦは構造の節点変位と流体ポテンシャルを含んでいます
(参照Finite Element Procedures, by K.J. Bathe,
Prentice Hall 1996)
ADINA8.3ではLanczos法がこ
の固有値問題の解法に使用されています。下のアニメーションはADINAを使用して配管解析された原子炉容器の二つの振動モードを示しています。表は、系
の自由度の数、計算された周波数の総数および対応する、4台のプロセッサーを備えたIBM
Linuxマシーン上でADINAを使用した解析時間を示しています。