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◆Frequency Solutions with Contact
接触を含んだ周波数解析

ADINAで使用できる重要な機能として、 非線形の問題における周波数、モードシェイプの計算があります。 非線形の解析には、形状非線形、材料非線形の条件、接触が含まれ、 これらの解析のどの計算ステップからも周波数、モードシェイプを得られます。 これらはサブスペースイタレーション法、あるいはランチョス法で計算されます。

今回のニュースでは、 2つの例題から得られた周波数計算を紹介します。 図1.ではブラケットと接触が考えられる領域を表示しています。 ブラケットはボルトでとめられています。




図1. ブラケットモデルと接触面(ブルー)



摩擦を考慮した接触と、 ボルトの締め付けがある場合とない場合、それぞれの周波数を低い方から表1.にリストしました。 接触がないとき、つまりボルトが締められていないときには、3つの剛体モードがあります。 物理的に当然そうであるように、ボルトが締められ、接触が起こったときには、 周波数はもちろん全く異なります。 上の動画は接触があるときの最も低い振動モードです。



表1. ボルトの締 め付け/接触 の有無とブラケットの周波数

Freq. No. Freq. (rad/s)
With contact conditions Without contact conditions
1 0.3513E+05 0.1000E-04
2 0.3613E+05 0.1000E-04
3 0.6003E+05 0.1000E-04
4 0.7959E+05 0.8555E+04
5 0.9622E+05 0.1811E+05
6 0.1065E+06 0.2392E+05



図2.が示すのは ボルトによって組み立てられたホイールです。この解析でも同じような結果が得られます。




図2. ホイールの一つ目の振動モード‐
左;ボルト締めしたホイールアセンブリ、右;ボルト締めしてないホイールアセンブリ



表2. ボルトの締 め付けの有無と ホイールアセンブリの周波数

Freq. No. Freq. (rad/s)
Bolted wheel assembly Unbolted wheel assembly
1 0.4998E+03 0.1000E-04
2 0.5057E+03 0.1000E-04
3 0.7031E+03 0.1000E-04
4 0.9888E+03 0.2357E+03
5 0.1019E+04 0.2360E+03
6 0.1023E+04 0.2843E+03



非線形解析の どのステップにおいても周波数とモードシェイプが計算できるという機能は、 とても重要かつ有用なADINAの機能と言えるでしょう。



キー ワード
周波数解析、接触、ボルト、ADINA、非線形有限要素、サブスペースイタレーション法、ランチョス法




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