ADINAでのボルト締結構造のモデル化
2010.8.30 Modeling Bolted Structures with ADINA
Modeling Bolted Structures with ADINA
ADINAでのボルト締結構造のモデル化
ボルト締結された構造は、複雑な挙動をします。
そんな挙動をモデル化するために、多くの課題があります:
2?3例を挙げると、部品とボルト間、ボルト締結された部品間の接触状態や、ボルトの複雑な構造での
メッシュ作成、適切な締め付け(pre-stressing)での連続した荷重の適用等
これらの、代表的な条件は、ADINAを使い容易に対応できます。
これによりモデル化の大きな効率化と、強力なメッシャーよる、実際のボルト解析機能がサポートでき
ます。
ADINAで利用できる、ボルト締結構造解析は以下のものがあります。
*静解析:
解析中にいつでもボルトは締め付け(pre-stress)や、緩める事ができます。
*陰解法動解析(Bathe混合法または、Newmark法):
解析の初めに、ボルト締め付けをします。その後、締め付けは解析プロセス中いつでも、変更できます。
*陽解法動解析(リスタート):
ボルトは、静的に締め付けられる必要があり、その後、リスタートオプションにて、陽解法の時間積
分で解析できます。
*固有値解析とモーダル解析
接触条件をともなうボルトは、静的に締め付けられた後、リスタートオプションにて、固有値とモードシ
ェープが計算できます。もしくは、ボルト締結と固有値/モーダル解析を同時でも、解析できます。
*熱と構造のカップリング(TMC)
熱カップリングのある流体と構造の相互作用(FSI)または、熱カップリングの無い流体と構造の相互
作用(FSI)。
このニュースでは、私達は産業界における、連続したボルト締結のADINA解析適用事例を紹介し
ます。ボルト締結構造は図1のようにモデル化されます。上図アニメーションは、これらが締め付けられ
た時のボルト応力を示します。アニメーションはまた、ADINAで3次元ソリッドボルトがADINAでどのよう
にモデル化されたかを示します。
各ボルトについては、ボルト締め付けは、2つのボルト切断面の間を、1つのボルト要素で結合してモデル
化します。これは、含まれるべき接続部分全ての接触条件を考慮します。
図1:Volvo
Penta社の提供による、ボルト締結構造のモデル
図2は、ADINAを使い全体のボルトモデルを生成した、有限要素メッシュを示します。
これらは、23個のBODYから構成され、ADINAのフリーフォームの六面体メッシャーにてそれぞれメ
ッシュ化されています。この工程は3工程になります。
1.BODY上の全面の四角形化
2.BODYの四面体化
3.内部境界からの六面体生成
図2:ボルト締結構造のメッシュ
メッシュ結果は、ほとんど六面体ですが、いくつかのピラミッド要素と四面体要素も混在しています。
このような複雑なモデルにおいて、メッシュ品質は良好です。
ADINAにおいて、高度なメッシュ能力と、ボルト解析オプションの容易で確かなボルトモデル化が複雑な
工学解析を可能にします。。
キーワード:ボルトアセンブリ、ボルト要素、接触、摩擦、連続、締め付け、pre-stressing